2012年3月20日火曜日

研究概要

私たちの卒論のテーマは”宅配便ビジネスから見る模倣の成功と失敗”です。

ヤマト運輸が立ち上げた”クロネコヤマトの宅急便”。
この宅配便ビジネスに追随した日本通運と佐川急便の二社は
ヤマト運輸から何を学び、どのようなプロセスを経て、
宅配便ビジネスに参入していったのか。

この問題を経験学習という概念にあてはめ、
二社の歴史的背景、及びインタビューなどで得た情報から
模倣の成功と失敗の仕組みを描きます。

私たちの卒論は、こちらのリンクからダウンロード可能ですので、是非このブログと合わせてご覧ください(PDF)。

2012年1月21日土曜日

ラストスパート!そして・・・懸賞論文提出!

お久しぶりです、宅配便班うらたです。
(私にとっては2012年初ブログになりますね。あけましておめでとうございます!)

前回は、井上先生からの「もう完成ですね」の一言で、
論文の大枠が決まった!というところまでを記しました。
今回のブログでは、
そこからの私たちの怒涛の一週間、
そして、論文提出というクライマックスまでをお伝えしたいと思います。

まず、117日(火)
この日、私たちは、どっきどきでした。
早稲田商学学生懸賞論文に提出する2班がゼミから選出される日だったからです。
前回のブログで書いたように、「もう完成ですね。」の一言を貰って、
嬉しい気持ちは大きかった私たちでしたが、いざ他の班の論文を読むと、
とても面白く、論理的で、とても不安になりました。

そんな中で迎えた、発表の瞬間。

先に発表されたのは、「F1班:玉置、草野」でした。
この班は本当に、ずっと自分達の研究に本当に没頭して、
8期の中でも先頭を走り続けてくれた班でした。頼もしい同期です。

そして、もう一班。私たち、宅配便班を選んで頂くことができました。

振り返ってみれば、宅配便をケースとして研究しようと決めたのは、11月。
どの班よりも遅れをとっており、本当にゼロからのスタートでした。
同期と比べていつも情けない発表を繰り返していた私たちだったので、
半ば懸賞論文は諦めていました。
相方の原とも、「懸賞論文は無理かもしれないけど、絶対うちらの納得できる論文を卒業までに書ききろうね。」と話していた程でした。

とはいえ、私も原も、懸賞論文入賞をずっと目標としてきていました。
本当のところは諦めきれていませんでした。

・・・だから、本当に嬉しかったです。

自力で書きあげることなどできず、
頂いたアドバイスに必死に食らいつくしか出来ない私たち。
井上先生、院生の方々には、本当に多くのご負担をかけてしまったと思います。
ですが、やはりこの時の喜びは本当に大きなもので、
懸賞論文までのあと3日間、最後まで粘り強く頑張ろうと相方と誓いました!

118日(水)
この時点での私たちの論文をインタビューに協力して頂いた方々に送らせて頂きました。
そして、全ての方から、懸賞論文への提出の許可も頂くことができました。
ほっと一安心。

ですが・・・「まだまだ直すところあるよ。」と院生の方から指摘を受けました。
以下の写真は、院生から頂いたフィードバック。
(夜中に私たちの論文を読んで、詳細にコメントして頂きました。感謝です。)



にも関わらず、先生からは、
「直し過ぎると、改善のつもりが改悪になることもありますね」
と指摘されてしまい、私たちは戸惑いました。

そこで、「抽象的な表現を具体的に定義する」という作業を中心に、
改善していくことにしました。
大まかな論文のメッセージから覆すということは
この段階では改悪になる危険性が高いこともあったので、
上記の課題に絞ることにしたのです。

理論を用いる考察部分などは、院生の方々にも何度も確認、ご指導頂きました。
たとえば、私たちの考察部分におけるキーワードである、
「自己への深い理解」という言葉。このままだと、曖昧ですよね。
まず、「自己」を自社のビジネスモデルと定義しました。
(※国領 (1999)Chesbrough (2007)井上 (2010)Johnson (2011)Magretta (2002)Osterwalder and Pigneur (2010)などを用いて説明しました。これらの研究は分解要素の多さと概念の範囲で先行研究を分類することができます。)
そして、「深い理解」という概念に関しては、
石井 (2009)によって提唱された、対象に「棲み込む」という概念を引用することで、
具体的にすることができました。
(※新たなビジネスモデルを築く際に、企業は「ビジネス・インサイト」と呼ばれる創造的知をはたらかせる必要があるのですが、これを認識するにはその対象に深く入り込む、すなわち棲み込むことが不可欠であるとされています。)

自分たちの研究にそれぞれお忙しい中だったにも関わらず、
お時間を割いて下さった院生の方々には、本当に感謝の気持ちで一杯です。

また、8期のみんなにも、たくさん協力してもらいました!
細かい言葉の定義に気を配って、
しっかりと時間をかけて論文を読んでくれた平田。
日本語の使いかたにまで踏み込んで、
「そもそもここおかしくない?」と鋭い指摘をくれた村上。
同じく懸賞論文に提出するため忙しいはずなのに、
私たちの論文を読んでアドバイスをくれた玉置。
論文前半だけでコメント30個以上、と
相変わらず毒舌な指摘をくれる原りゅうすけ。
(「後半はとても読みやすかった、さすがだね!」という激励のメールもくれました!)

直前になって、急に弱気になることもありましたが、
同期や院生の最後のひと押しのおかげで、なんとか踏ん張ることができました。

そして、提出直前まで、音読に音読を重ね、必要な書類を準備。

そしていよいよ迎えた、120日(金)1500
私たち宅配便班の卒業論文
『失敗経験を通じた組織学習の深化-日本通運と佐川急便の比較分析』
を、無事に提出することができました。

正直、まだ終わった実感がない私たちですが、とにかく「やりきったな」と思えます。
そして、提出を完了した今、感動と幸せで一杯です。

私たちの卒業論文は、
本当にたくさんの人の力があってこそ完成させることができたものだと心から思います。

インタビューに協力していただいた方々には、
私たちの未熟さ・無知さにも関わらず、丁寧に対応して頂きました。
また、お忙しい中、私たちのために長い時間を割いて頂き、本当に感謝しきれません。

また、年末の最後の最後まで、私たちにお付き合い下さった、井上先生、院生の方々。
私たちだけでは気付けない視点を頂き、
頂いたアドバイスから本当に多くの気付きを得られました。

改めて、ここに記して心より感謝申し上げます。
本当に、ありがとうございました。

2012年1月15日日曜日

先行研究・考察を深め、ラストスパート!~仲間と先輩の助けに感涙の巻~

私たちのゼミで使用するヤフーのメール量が
年末から年始にかけてかなり増え、もうすぐ100%に到達しそうな今日この頃です。
各班、お互いの卒論に活発にフィードバックをし合っている素敵な状態ですね。
こんにちは、宅配便班の片割れ、原です。

前回まではとにかく懸賞論文のファーストドラフトに間に合わせようと、
ひたすらに文章化に取り組みましたが、結果はモデル論文を理解不足によってリトライに。修正を重ねた結果、ケースについてはまずまずの評価を頂いたのが前回でした。

次なる私たちの課題はケース以外の部分の文章の表現や構成を詰めることです。
特に重要な課題は「先行研究」と「考察」。

まず、私たちの先行研究「情報の連鎖」と「経験学習」については
2つ前のブログで紹介させて頂きましたね!
この2つの先行研究の整理の仕方や見せ方、2つを繋ぐ文章の構成など、
私たちは先行研究の執筆にだいぶ頭を抱えていました。

そんな時、私たちを助けてくれたのは
同期の中でもずば抜けて卒業論文作成に力を入れており、
なおかつもう卒論完成の域にまで達しているF1班!
この班はスポーツビジネスに関する海外文献をひたすらに読み、
とにかく先行研究の整理を丹念に行っていた班でした。
(その内容はぜひ“一握りが金を生む”のブログをご参照くださいね!)

セカンドドラフト前日のサブゼミ時、
私たちはそんなF1班を独占し、さっそく先行研究の整理方法を伝授してもらいました。

…既存研究の整理、そこからまだ言われていない課題を抽出という流れを、
ホワイトボードを使って一緒に組み立ててもらったことで、
先行研究がだいぶすっきりさせることができました。
F1班には本当に感謝感謝です。

私たちは助けてもらったお礼にF1班の卒論を読むことにしました。
定量研究の論文を読みなれていない私たちならではの視点を彼らにも提供できれば!
と細かい点までフィードバックをし、
切磋琢磨しながらセカンドドラフトに向けて執筆を続けました。

その日は明日のセカンドドラフトに向けて
ファーストドラフト前の追い込み時と同様、
またまたパソコンルーム22で夜通し先行研究の整理を行いました。
もう、22号館の住人ですね。

そして、14()セカンドドラフト当日の朝、
先行研究の整理とケース部分の微調整をして先生へメールを送りました。
すると、F1班が協力してくれた先行研究のレビューは秀逸とのお言葉が・・・(泣)

しかし、その後のコメントには
「考察部分の記述が浅い」という次なる課題が記されていました。

考察というのは事例から解釈したこと、
また、その解釈を通じて自身が先行研究から目的に対しどんな答えを出したのか、
という論文の中でも重要な部分です。(どれも重要ですが)

そんな重要な部分をこれから夜通し使い果たした頭でやるのは
厳しいものがあったようで…なかなかいいものが思い浮かびません。
そこで、その日は思い切って一時帰宅し、次の日の朝から作業をすることに。

次の日、私は化粧もせず家を飛び出し、図書館が閉館していたために
学生会館というサークル活動などを中心に行う大学の施設に足を運びました。
2人で黙々と考察の部分を練っていると…

「いやー休日も卒論とはねー」

とダンディなボイスが聞こえてきました。
ふと見上げると、そこにはなんと6期生のS本さんの姿が!!
その日はサークルの用事で学生会館に来ていたようですが、
私たちの姿を見て声をかけてくださいました。

S本さんは学生時代、懸賞論文の提出班に選ばれ、佳作を受賞しています。
そんなS本さんは私たちの辛さを察したようで、
さっとコンビニから大量のお菓子と栄養ドリンクを購入し差し入れをしてくださいました。
ちょっとしかお話できなかったですが、
「頑張れよ!」と疲れた私たちの心に元気を与えてくれました^^

そんな先輩の優しさによって気合も入ったところで、
私たちは引き続き考察について考えました。
上記でも述べたように、考察というのは事例の解釈だけでなく、
さらにその答えはなぜ導き出されたのかを描く必要があります。

そのため、自身の考えだけでなく、どういった部分に新規性があるのかを
もう一度、先行研究から整理しつつ記述していくことにしました。
具体的に私たちが注目したのは

「直接経験の中でも失敗経験、さらにはその失敗経験から復活していくステップ」
に失敗経験の重要性が隠れているのではないか

という点でした。
佐川急便の信用の危機という失敗経験から自身の強みを再認識する復活劇は、
ヤマトを見て学習する(関接経験からの学習)際に有効に生かされたと考えたのです。
(詳しくは、3月ごろアップ予定の私たちの論文を読んでください!!)

先行研究からストーリーラインを組みたて、
事例から述べる事の出来る要素を抽出していくことで、
やっと考察の記述を分厚く描くことができました。

そして、再度先生へリベンジ!
考察を書き換えた卒論を提出した約1時間後…冒頭の一文に

「もう完成ですね」

の文字が見えた瞬間、私たちは学生会館で叫び、感動しまくりました!

周りからは冷たい視線を感じましたが()
何度も何度も送り、何度も何度も修正を重ねてきた結果、
ついに卒論が完成に近づいたようです。

その日は私たちにとって大切な記念日になりました。



私たちはお世話になったF1班にお礼メールを送り、
さっそく中間打ち上げのごとく、焼き肉を食べに行ってしまいました()

しかし、目指すは懸賞論文提出レベルまでに質を高めること!!
まだまだ細かい修正を重ねつつ、精進して参りたいと思います。

2012年1月9日月曜日

文章化へ突入!モデル論文の偉大さ~懸賞論文第一回審査前の敗北の巻~

あけまして、おめでとうございます。
1月1日も朝から佐川急便のトラック、
駆け走る青のストライプの制服
を見て、感慨深い気持ちになりました。
みなさん、どうもこんにちは。宅配便班の原です。

私たちは年末の研究室相談でアウトラインを書き上げ、
モデル論文を手に入れたことにより、次のステップである執筆に移ることができました。
前回の相談後、
それぞれ執筆する箇所の分担を決めようと試みましたが、
その際考えなければならないことは、
私たちの論文において何よりケースの描き方が命!ということでした。
足しげく通ったインタビューの情報を盛り込み、
読者が惹きこまれる文章にするためには、少々負担は大きいものの、
日本通運と佐川急便のケースを描く部分は二人とも描くことにしました。
そして、ケース部分以外(導入部分や事例選択など)はそれぞれ分担を決め、
執筆作業に移りました。

年末年始、私は実家でお休みをしながら、
ひたすらに文章化を進めたわけですが…文章を書きながら切に感じたのは、

自分の考えや思いはあっても、実際に文字にしていくことは難しい

ということでした。
アウトラインとして完成していても、
第三者に自分たちの伝えたいことをどう伝えたらいいのか…
考えれば考えるほど迷走していくのです。

しかし、そんな時、救いになったのはやはりモデル論文でした。
※前回のブログで紹介しましたように、私たちのモデル論文は沼上・浅羽・新宅・網倉著の『対話としての競争 ―電卓産業における競争行動の再解釈―』です。

モデル論文の語調や構成を参考にするとだいぶ論文っぽく、
ケースを描けるようになってきたのです。やはり立ち返るべきはお手本ですね。

そして、お正月も終わりに近づいた3日、
久しぶりに相方の浦田とSkype(インターネット上で会話ができるソフト)
打ち合わせをしました。
もちろん、内容は卒論の執筆状況の確認ですが、
お互いに文章化はやっぱり難しいという議論になりました。
そして、お互いに詰まっている部分を見直しつつ、
励ましあいながら、やるっきゃない!書くっきゃない!ということで、
まずはとにかく全体が見えるように構成を立てながら文章を書き進めていきました。

5日、お互いに文章を書き上げ、
統合させようと早稲田近くのマクドナルドで作業をしました。
パソコンの前にへばりつきながら、作業を進めていると、
ゼミのメーリングリストに懸賞論文に関する内容が先生から送られてきました。

「懸賞論文の提出は20日です。そこからバックキャストをすると、1月7日前後 ファーストドラフト(感触をみる)1月14日前後 セカンドドラフト(公式審査)1月17日 最終決定という流れですね」

…このスケジュールで懸賞論文班を決定するそうです。
このメールを見て私たちは顔を見合わせ「あと2日で提出??」と焦りましたが、
何はともあれ、実際に統合させてみると、
なんとなくきれいな流れができたように感じました。

2人で少々ウキウキしていたところ、
「何してるのー?」
と院生の永山さんとマックで遭遇したのです。
永山さんはいつもふらっと現れて、研究のアドバイスをくれるのですが、
ずうずうしくも私たちは7日のファーストドラフト前にぜひアドバイスを!と、
ちょこっと論文を読んで頂きました。

結果は、導入から先行研究までをがっつり指摘されました()
内容としては、アウトラインの段階から懸念していた先行研究のロジックが
やはり文章にしてもつながっていないということでした。

しかし、5日である今、
先行研究の修正に手を出すとケース部分も不完全なままに
ファーストドラフトに突入してしまい、間に合いません。
そこで、私たちはひたすらにケースの精度をあげることにしました。
選択と集中です。

7日の夜から日付をまたぎ、8日の朝をパソコンルームで迎えました。
ケースの部分の描き方はモデル論文を参考にしつつ、
なんとか自分たちなりに描き切ったといえるものが完成しました。
とにかくファーストドラフトで早めに提出し、
早く先生からコメントを頂こうとその日の朝一でメールの送信ボタンをポチ。

一息ついた私たちは帰宅するか、先生のメールを待つか
悩みながら過ごしていましたが、
ひとまず他のゼミ生が書いた卒論のアウトラインのフィードバックを
一時間ほどして時を過ごすことにしました。

そのフィードバックも送り終わり、岐路につこうと
パソコンルームを後にしようとしたところ、メールボックスに先生からコメントが届いていました。ドキドキしながら、メールを開くと…

「一言でいえばケースの記述が冗長?余分?ドキュメントタッチはひとまず忘れましょう。妙に混在しています。1.はじめに、を全面改訂。2.(先行研究)については改善の余地あるが、まずOK。3.(事例の選択)は大幅な加筆が必要。4.(ケースの部分)が悩ましい。本当にお手本を参照したのでしょうか?」

とのことでした。
…なるほど、今日は帰れそうにありません。
私たちは先生からのアドバイスをすぐさま訂正しようと
パソコンの前に座りましたが、オール明けの頭ではなかなか作業が進みませんでした。

そんな私たちは一時間の気分転換を決意し、カラオケへ向かいました()
クリームソーダを頼み、2人でAKBを歌い、
相方浦田のモノマネやら演歌を熱唱する原など…
一時間はあっという間に過ぎていきました。

大きな声を出し、踊りまくってすっきりした私たちは再びパソコンルームへ。
先生のコメントから察するに、
私たちはどうも「本当の意味でモデル論文をお手本にはできていなかった」ようです。

つまり、自分たちの書いた文章を読むと、
分析視点(「~であるとわれわれは考えた」「~だと理解して頂けるであろう」等)と
事実(「~である」とか「~になっている」とか)
が混在して事例を描いてしまったようでした。

確かにモデル論文をみると、
事例では「われわれは~だと考える」という記述は一切なく、
すべて視点はその事例の当事者です。
(私たちの例でいえば日本通運や佐川急便が主語となる記述の仕方をしなければならなかったのです)
また、さらにモデル論文をよく読むと、
分析視点の記述はすべて別の章で述べられていました。

…私たちはここでも模倣の難しさに直面しました。
いくらモデルがあってもそこから忠実に模倣するのはかなり大変です。
深くモデルを見抜き、模倣するためには
失敗してそこから新たにモデルを参照する必要があるのかもしれません。

何はともあれ、その事実を発見した私たちは
今まで混同していた事例の書き方を改め、
分析視点と事実の現象とで章ごと分けて描くことにしました。
ケースを描きなおし、提出すると…

ひとまずケースについてはOKとのこと!!
早稲田に滞在すること、31時間。
ケースに一区切りの目処がついたところで、私たちは帰宅することにしました。

次なる目標はケース以外の記述を詰めることです!
卒論完成までの道のりはまだまだですが、女二人走り続けます!


2011年12月31日土曜日

年内最後の研究室相談!~アウトライン完成の巻~

世間はめっきりお休みモードですが、
私たち宅配便班の生活パターンは終電で帰宅、翌日は朝から大学へ
といういつも通りのパターンです。
どうも、お久しぶりです。宅配便班の原です。

年末、私たちゼミ生は23,27,28日と
研究室にて先生との相談を重ねると言う怒涛の相談週間をこなしております。
(年末にも関わらず指導して下さる先生や院生には感謝してもしきれません!)

そんな中、私たちの班は28日の相談で
ボロボロなプレゼンテーションを披露してしまったことにより
「主軸となるストーリーラインを5スライドで」との指示が下り、
その日は24時間開設している大学のパソコンルーム(22号館)で
深夜まで作業を続けたことで、先生から「5スライドOKです」
とのお言葉を頂くことができたわけです。(前回のブログを参照くださいね!)

そこで、私たちは次なるステップである
「アウトラインを作成する」という作業を始めました。

先生からOKを頂いた5スライドの流れをもとに肉付けするという形で作業を進めようと、お互いにアウトラインを書き始めたわけですが…しかし、このアウトラインを作成するという作業。言いたいことの流れをパワーポイントでまとめているのだから、すぐに出来るだろう!と、考えていましたが…
そんな浅はかな思いを持っていた私は愚かでした。

アウトラインというのは、ただ論文の流れを書けばいいというものではありません。
1段落の中で伝えたい内容を一文でまとめ、整理していかなければならないのです。
また、本当に伝えたいことを的確に伝えている言葉の選択ができているのか、
言葉の定義は統一されているかなど、論文を書く基礎となるわけですから、
実はなかなか手強いものなのです。

さらに私たちの班は大きな課題にぶつかりました。
それは「先行研究が曖昧」であるということです。
私たちはフィールドワークや公刊資料、新聞や雑誌記事など、
まずひたすらに事例ベースで宅配便業界を調べ、面白い現象を探してきました。
そのため、学術的にどういった視点でこの事例を説明することが
現象をさらに面白く見せることに繋がるのかというプロセスを後回しにしていました。
そのせいで、いざアウトラインを書こうと思っても、
「先行研究から導いた問題意識」がなかなかうまく作成することができなかったのです。

さらに学術論文においては「新規性」も求められます。
自分たちの研究が先行研究よりどういった部分で新しいことを述べているのか、
ここのレベルにまで達すると、やはり学部生の私たちには限界があります。
そのため、30日にある研究室での相談で、先行研究を相談することにして、
とにかく5スライドの流れで事例ケースの部分を
しっかりアウトラインにしていくことにしました。

私たちはケース部分を描く際に
まず、自分たちの言葉でケースを描いていき、骨組みを作りました。
そして、今までのインタビューを文字に起こした文章や雑誌記事を見返し、
その骨組みを支える証としてインタビューや雑誌記事で得た内容を組み込んでいきました。

この作業は定性研究において、有意義なステップであったなと振り返ると思います。
特にグループで書くときには。
後々、メンバーのそれぞれがケースを描く時にぶれずに書けるようになるからです。
私たちはケース部分を1日、導入や考察などを半日で書き上げ、
そこからお互いが書いてきたアウトラインの中で
いい表現だった箇所を統合しながら完成させていきました。

そして、2011年最後の相談日を迎えました。
研究室でアウトラインを読んで頂いた結果、
ケースの描き方に関しては細かい注意に留まり、
やはり先行研究が問題点としてあがりました。

私たちは先生や院生に日本通運と佐川急便について描ききれなかった情報を
盛り込みつつ、ケースの説明をしました。

その情報から先生や院生は
「○○という理論で説明できるかな」
「△△というレンズでもできそうだけど、日本通運は当てはまらないなー」
と、学術的なアプローチをたくさん提示して下さいました。

そして、先生のパソコンを使いながら、
アウトラインを1から作成する作業が始まったのです。
導入部分を作成し、さらに先行研究部分も先生や院生のお力を借りて、
ある程度の形にまで仕上げることができました。

この日で整理した私たちの先行研究は以下の通りです。
・情報の連鎖
・経験学習

まず、“情報の連鎖”というのは、
主に経済学の分野で盛んに議論されており、

自分が持っている私的情報に関心を払うよりも、周りの人の行動を真似することが合理的に思えることによって生じる現象(Bikhchandani et al. 1992)』のことを言います。

宅配便事業は、ヤマト運輸が市場を開拓した後、同業他社が35社参入します。
しかも、そのサービス名は「クロネコヤマトの宅急便」になぞらえて、
動物名をモチーフにしたものばかりでした。
(詳しくは最初のブログを参照してくださいね!)
この情報の連鎖の中で、企業はどのような行動を採るのか…
先行研究では数多くの議論が重ねられているわけです。

そして、この情報の連鎖は「他社(他者)の行動を観察」して起こる現象です。
このように他社を観察し学習することを『代理学習(Bandura 1969; 1977)』といいます。
さらに、この代理学習は『間接経験からの学習』とも言われています。
どういうことかというと、“経験学習”という分野においても
他社の行動を観察し、学びを得る現象を説明できるのです。

“経験学習”の中でも最も基本的な経験の特徴として
Levitt and March (1988)は、
組織が直接的に知識を得ることを『直接経験からの学習』、
他の組織から間接的に知識を得ることを『間接経験からの学習』
という分類で整理しています。

さらに経験の成果の良し悪しに焦点を当てた分類として
“成功”と“失敗”という軸があります。
(e.g., Baum and Dahlin 2007; Greve 2003; Miner et al. 1999; Sitkin 1992)
中でも、この成功と失敗という分類での研究では、
成功経験と失敗経験のどちらが学習において効果的なのかという議論が主となっています。

日本通運と佐川急便はそれぞれ
“ヤマト運輸の宅配便事業”という他社の成功経験から学習をしています。
同様の間接経験から各社、どのようなことを学習したのか、
はたまたその学習のプロセスによってどういった違いが生まれたのか
という視点から事例を見ていこうということになりました。

アウトラインを研究室で完成させた私たちはさっそく執筆活動に移るわけですが…
さらに先生はその過程に入る前に必須アイテムを与えてくださいました。

それは“モデル論文”です。

モデル論文とは、自分たちが論文を書くスタイルのお手本論文です。
論文というのは、定性研究と定量研究によってそれぞれ構成が異なります。
定性論文の中でも先行研究の記述が分厚いものやケースの記述が分厚いものなど
本当に多様なのです。
私たちの論文は、定性的な事例研究であり、
中でも2社の比較ケース、そしてインタビュー記事を盛り込みながら
分厚く記述することになります。

先生は数多くの書籍の中から沼上・浅羽・新宅・網倉の書いた
『対話としての競争 ―電卓産業における競争行動の再解釈―』を提示して下さいました。
この論文は電卓産業の中でもシャープとカシオを取り上げており、
それぞれの企業の役員の方々からのインタビューをそのまま盛り込んで記述されています。

宅配便市場を取り上げ、
さらに日本通運と佐川急便の比較ケースという意味でも
今回の研究にぴったりなモデル論文をいただくことができました。

今回の相談を通して、
アウトラインとモデル論文を手に入れた私たちは
年末から年始に向けて、論文執筆の段階へと進むことができそうです!




追伸:
今年は多くの人の繋がりに助けられ、素敵な一年を送ることができました!
(先生や院生、先輩、同期はもちろん、インタビューにご協力頂いた多くの方々)

出会った全ての人に感謝して、年越しを迎えようと思います。
今年一年、本当にお世話になりました。
良いお年を!!


2011年12月28日水曜日

プレゼンテーションの敗北、そして論文メッセージの明確化

みなさま、こんにちは。
前回に引き続き、本日のブログは、うらたが担当致します。
最近は、かなりのハイペースで卒論を進めております。
毎日が、相方原さんとの青春です。()

前回のブログでは、佐川急便へのインタビューでの気付き、
そしてその後の研究室での相談について報告させて頂きました。
研究室相談にて、論文全体のストーリーがある程度固まったので、
26日の研究室相談までに論文の流れを、パワーポイントで作成することにしました。

というのも・・・前回の研究室相談時に、
「私たち、文章書くの苦手なんです!」と先生に弱音を吐いた際、
「2人とも、プレゼンテーションはそこそこ得意なんだし、
次回研究室でプレゼンテーションをしてもらって、
その様子を録音して、その録音データを文字に起こしたら文章になるんちゃう?」
という、井上先生からの一言がきっかけでした。

井上先生いわく、実際に自分の講演やプレゼンテーションを録音してから、
論文を書く著名な方はいらっしゃるようです。
このことを聞いて、「私たちにも論文が書ける!」と、
少々気楽に考え、26日に向けて早速プレゼンテーションの準備をはじめました。

実際に作成してみると、とても難しい。
導入に用いている先行研究の部分や、今回扱う宅配便の事業の仕組みの説明など、
意外に盛り込まなければならない要素が多いのです。
結果、スライド40枚にも渡る資料が完成しました。

そして・・・・・・
実際にプレゼンテーションを行ってみると、なんと、総時間45分。

ゼミの発表のときのプレゼンテーションでさえ、
長くて30分だというのに、それを15分も上回る程の量なのです。
「久しぶりのプレゼンテーション♪」なんて、
楽しんでいた私たちでしたが、これによって急に不安が押し寄せてきました。

またしても、不安を抱えながら挑んだ、26日の研究室。

早速、私たちは先生、院生を前に、プレゼンテーションを行いました。

総時間、40分。

これほどまでに、長く、
話してて辛い気持ちになったプレゼンテーションは初めてでした。

そして、発表が終わって、井上先生が一言。

「一言二人に伝えるとしたら、このストーリーで言いたいこと、スライド5枚でまとめなさいっていうことやな。何を伝えたいのかが分からない。」

・・・私たちの40分間の挑戦は、この一言によりあっけなく敗北しました。

そのあと、われわれの敗北の原因に関していくつかコメント頂きました。
その中でも大きなポイントとして、3点紹介します。
(論文やプレゼンテーションを行う際に必要な考え方、
注意すべきポイントにも触れますよ!)

(1)先行研究がケースの内容と繋がらない
私たちは、「模倣」や「同質的行動」に関する先行研究をあさって、
きっちりとレビューをして、今回の資料を作成したつもりでした。
しかし、現状の“単なる情報の羅列”にすぎないレビューでは、
読者(プレゼンテーションだと聞き手)に問題意識を植え付けることができない
ということでした。
本来、先行研究のレビューを通して、読者に問題意識を植え付け、
ケースを読む前に理論のレンズを埋め込んでおく必要があるのです。
ケースで言うメッセージを意識して、先行研究の情報を選び、
上手く並び替える作業が必要だということになりました。

(2)ケースの記述が淡々としており、長い
私たちのプレゼンテーションにおいては、
ヤマト運輸・日本通運・佐川急便という3社それぞれの仕組みを紹介しました。
それぞれの経営資源や、収益構造などを同じレベルで説明しました。
ですが、井上先生から、日本通運・佐川急便の2社に
焦点をあてるべきだということを指摘して頂きました。

ヤマト運輸の仕組みに関しては、
すでに小倉昌男氏の『経営学』(日経BP社)にてしっかりと説明してあります。
あくまでも私たちは、ヤマト運輸の仕組みの説明をしたいのではなく、
日本通運と佐川急便の2社が、ヤマトを見てどのような仕組みを作り上げていったのか
に着目したいという目的がありました。
だから、全ての仕組みを詳細に記述するのではなく、
2社の仕組みの模倣を説明する上で必要となる部分のみを抽出して
説明すべきだということに気付くことができました。

全ての情報が大事だと思い、多くの情報を盛り込みがちですが、
論文やプレゼンテーションのストーリーに必要ではない情報は、
そぎ落とす努力をしなければならないということですね!

(3)全体の構成を通して、問いが深まっていかない
上で述べた点を注意する前に…
私たちのストレートなメッセージは何なのかを考える必要がありました。
全体を通しての“問い”が何であるのかをシャープにすること、
そしてその“問い”をケースを通して深めていく作業が必要だ
というコメントを頂きました。

問いを深めるというと、NHKのドキュメンタリーなんかが参考になるとのこと。
一つのテーマに対して、「身近な問い」を投げて、具体的にケースを見ていく。
そのあと、ケースを見て浮かび上がってきた新たな問いを投げて、視聴者の関心を引く。
そして、ケースの更に深い分析に繋げていく。
このような全体像を思い浮かべて、全体のケースを構成しなおすことが大事なのです。


私たちは、敗北した悔しさを旨に、
早稲田生ならば誰しもが利用したことがある、22号館PCルームに向かいました。
そして、先生から頂いたアドバイス通り、
ストーリーで言いたいことをスライド5枚でまとめるという作業に移りました。

上記のコメント・アドバイスを意識しながら、
私たちのケースをいきいきと描けるようなストーリーを構成していきました。

気がつけば、深夜1時。完成しました。
(※完成した深夜1時には、当然二人の終電はありません。
完成したのち、インタビューの録音データの文字起こしを行ったこともいい思い出です。笑)

そして明朝。

井上先生から、「5スライドのメッセージ、OKです!」の返信がありました!!!

敗北のあとの、合格の言葉は嬉しさがひとしおです!!
とりあえず一安心です。

とはいえ、次の課題は、先行研究、理論的なレンズをどう盛り込むか
という難題になりそうです。
年末、もう一度研究室に相談に伺うチャンスが残されているので、
それまでもうひと踏ん張りです!


2011年12月23日金曜日

佐川急便へのインタビューからの気付き

みなさま、こんにちは。井上ゼミ、宅配便班うらたです!
冬合宿も終わり、いよいよ、研究も大詰め。
そんな中・・・・いよいよ行ってまいりました!
佐川急便東京本社の広報部の方へのインタビュー!



今回のインタビューの目的は、以下の3点です。(前回のブログのおさらい)
1.佐川急便の生業、宅配便事業の仕組みの妥当性を確認すること、
2.佐川急便が仕組みを変えていったプロセスを具体的に聞くこと、
3.佐川急便が宅配便事業参入にあたって、それまで宅配便事業にあまりうまくいかなかった企業を意識・参照していたかどうかを聞くこと

本社の周りには大きなトラックが行きかう広い道路があり、
数多くの倉庫が立ち並んでいました。
“この辺りが東京のあらゆる会社の物流網として機能しているのだなぁ”
と実感した私たちは、いよいよ本社の中へ。
作業着を着た社員の方々が、
すれ違うたびに威勢よくあいさつしてくださる社内の雰囲気はとても明るかったです。

インタビューでは、
佐川急便がそれまで行ってきたビジネスや、重要にしている精神など
さまざまなことをお話頂きました。

中でも印象深かった内容は、
「なぜ佐川急便は、他社が続々参入する時期に宅配便事業に参入することはなかったのか」ということについて。
一般的に考えて、拡大する市場にうまみを感じて、
「自らも乗り出そう!」としてしまうのは、当たり前のように感じます。
佐川が、そうしなかった理由は何なのか、
私たちがこれまでずっと疑問に思っていたことです。
私たちのこの問いかけに対しての佐川急便広報部の方の答えは以下のようなものでした。

個人の方を見ていないということではないんですが、われわれとしては事業の主体はあくまで”fromB”が軸足だと、やはりいろんな議論をする中で、最終的にはそこに落ち着きますよね。
fromB=企業から荷物を集めて行う配送サービスのことを表します。

私たちは、ここから大きな気付きを得ました。
佐川急便は、他社を見る中でも、成功したヤマトを見て模倣した、というよりも、
他社に左右されず、「自社の軸足・あるべき姿」をぶらすことがなかった!
ということです。

いい気付きなのですが・・・
これまでは、佐川はヤマトをどのように模倣して成功したのか?という問いをもって
研究を進めてきたので、正直戸惑いました。

不安のままに迎えてしまった、23日の研究室での井上先生への相談・・・
他班が論文の“アウトライン”を提出している中で、
私たちは論文の流れなどまったく決まらず、
ただただ大量のデータ、定性資料だけを持って、当日の相談に挑みました。

素直に、上記の気付き、そして研究の方向性に迷っている旨を先生にお話しました。
すると井上先生はこうおっしゃいました。

「佐川急便は、“あえて”模倣しなかったんじゃないか?」

他の他社が成功者であるヤマトを見て当たり前のように模倣をしていたのに対し、
佐川はその中でも自社の軸足をぶらすことなく、
自らの全うすべきビジネスを貫いていたのだということです。

たしかに、目先の利益などにとらわれず、
自社のあるべき姿を理解し、貫くことができていたのは、素晴らしいことですよね。

「でもなんで、佐川だけが自社の軸足をぶらさなかったんだろうね。」
この先生からの問いかけに対して、
私たちの中でインタビューで聞いたある言葉が思い浮かびました。

東京佐川急便事件が起こった当時、社会をいろいろとにぎわす半面、現場ではね、お客さまが離れなかったんですよ。やっぱりお客さまからは、経営陣が悪いことをしたのであって、ドライバーのKくんは悪くないよね、ということで逆に応援して貰いました。そういうのは各地であったというのは聞いていますよね。大きな社会問題を起こして莫大な借金を背負ったのですけど、そこで業績を落とすことなく逆に利益を出して借金を返して行けたのですよね。それはやはりドライバーがしっかりとお客さまとコミュニケーションをとって、しっかりサービスして、信頼をして頂いていた、そういう一つの証なのではないかという風に思っています。

そうです、佐川急便は、大きな事件を起こし、
会社全体を巻き込むような危機の中で、自らにとって重要な顧客について、
そして現場のサービスの重要性について再認識することができていたのです。
この大きな危機の中で自社の重要な部分について再認識し、
理解することができたからこそ、他社から左右されることがなかったと言えるのではないだろうか!??

この佐川からの気づきを生かして、
私たちは論文全体のストーリーを「生業からの距離」という枠にとらわれず、
構成しなおすことにしました。

この日、研究室で提案して頂いたストーリーの流れを
ざっくり伝えると以下のようになります。

成功者(宅配便の場合はヤマト運輸)の模倣は連鎖して起こる。
その連鎖にのっかってしまった日通。
しかし、佐川は連鎖に乗らず、独自の道を貫いた。
佐川は、他社を見て行動したというよりも、目の前のことを一歩ずつ行ったにすぎなかった。なぜ佐川だけ、このような行動を取ることができたのか。
佐川は、会社全体を巻き込む事件のときに、自社のあるべき姿を再認識することができたから。


次回の相談は26日!
上記のストーリーの流れで、パワーポイントを作成し、
研究室で先生や院生の皆さまの前で、プレゼンテーションを行うことになりました!
どっきどき・・・26日に向けて、クリスマスも返上して、頑張ります!!!


追伸:
佐川急便広報部の方から、インタビュー終了後、素敵な品を頂戴しました。
佐川のルーツである祇園にまつわるグッズ。
そして、「はこぶくん」というキャラクター。
こちらがお世話になったにも関わらず、このようなお気遣いまで頂き、
本当に感謝でいっぱいです。
改めて、有難うございました。