お久しぶりです、宅配便班うらたです。
(私にとっては2012年初ブログになりますね。あけましておめでとうございます!)
前回は、井上先生からの「もう完成ですね」の一言で、
論文の大枠が決まった!というところまでを記しました。
今回のブログでは、
そこからの私たちの怒涛の一週間、
そして、論文提出というクライマックスまでをお伝えしたいと思います。
まず、1月17日(火)
この日、私たちは、どっきどきでした。
早稲田商学学生懸賞論文に提出する2班がゼミから選出される日だったからです。
前回のブログで書いたように、「もう完成ですね。」の一言を貰って、
嬉しい気持ちは大きかった私たちでしたが、いざ他の班の論文を読むと、
とても面白く、論理的で、とても不安になりました。
そんな中で迎えた、発表の瞬間。
先に発表されたのは、「F1班:玉置、草野」でした。
この班は本当に、ずっと自分達の研究に本当に没頭して、
8期の中でも先頭を走り続けてくれた班でした。頼もしい同期です。
そして、もう一班。私たち、宅配便班を選んで頂くことができました。
振り返ってみれば、宅配便をケースとして研究しようと決めたのは、11月。
どの班よりも遅れをとっており、本当にゼロからのスタートでした。
同期と比べていつも情けない発表を繰り返していた私たちだったので、
半ば懸賞論文は諦めていました。
相方の原とも、「懸賞論文は無理かもしれないけど、絶対うちらの納得できる論文を卒業までに書ききろうね。」と話していた程でした。
とはいえ、私も原も、懸賞論文入賞をずっと目標としてきていました。
本当のところは諦めきれていませんでした。
・・・だから、本当に嬉しかったです。
自力で書きあげることなどできず、
頂いたアドバイスに必死に食らいつくしか出来ない私たち。
井上先生、院生の方々には、本当に多くのご負担をかけてしまったと思います。
ですが、やはりこの時の喜びは本当に大きなもので、
懸賞論文までのあと3日間、最後まで粘り強く頑張ろうと相方と誓いました!
1月18日(水)
この時点での私たちの論文をインタビューに協力して頂いた方々に送らせて頂きました。
そして、全ての方から、懸賞論文への提出の許可も頂くことができました。
ほっと一安心。
ですが・・・「まだまだ直すところあるよ。」と院生の方から指摘を受けました。
以下の写真は、院生から頂いたフィードバック。
(夜中に私たちの論文を読んで、詳細にコメントして頂きました。感謝です。)
にも関わらず、先生からは、
「直し過ぎると、改善のつもりが改悪になることもありますね」
と指摘されてしまい、私たちは戸惑いました。
そこで、「抽象的な表現を具体的に定義する」という作業を中心に、
改善していくことにしました。
大まかな論文のメッセージから覆すということは
この段階では改悪になる危険性が高いこともあったので、
上記の課題に絞ることにしたのです。
理論を用いる考察部分などは、院生の方々にも何度も確認、ご指導頂きました。
たとえば、私たちの考察部分におけるキーワードである、
「自己への深い理解」という言葉。このままだと、曖昧ですよね。
まず、「自己」を自社のビジネスモデルと定義しました。
(※国領 (1999)、Chesbrough (2007)、井上 (2010)、Johnson (2011)、Magretta (2002)、Osterwalder and Pigneur (2010)などを用いて説明しました。これらの研究は分解要素の多さと概念の範囲で先行研究を分類することができます。)
そして、「深い理解」という概念に関しては、
石井 (2009)によって提唱された、対象に「棲み込む」という概念を引用することで、
具体的にすることができました。
(※新たなビジネスモデルを築く際に、企業は「ビジネス・インサイト」と呼ばれる創造的知をはたらかせる必要があるのですが、これを認識するにはその対象に深く入り込む、すなわち棲み込むことが不可欠であるとされています。)
自分たちの研究にそれぞれお忙しい中だったにも関わらず、
お時間を割いて下さった院生の方々には、本当に感謝の気持ちで一杯です。
また、8期のみんなにも、たくさん協力してもらいました!
細かい言葉の定義に気を配って、
しっかりと時間をかけて論文を読んでくれた平田。
日本語の使いかたにまで踏み込んで、
「そもそもここおかしくない?」と鋭い指摘をくれた村上。
同じく懸賞論文に提出するため忙しいはずなのに、
私たちの論文を読んでアドバイスをくれた玉置。
論文前半だけでコメント30個以上、と
相変わらず毒舌な指摘をくれる原りゅうすけ。
(「後半はとても読みやすかった、さすがだね!」という激励のメールもくれました!)
直前になって、急に弱気になることもありましたが、
同期や院生の最後のひと押しのおかげで、なんとか踏ん張ることができました。
そして、提出直前まで、音読に音読を重ね、必要な書類を準備。
そしていよいよ迎えた、1月20日(金)15:00
私たち宅配便班の卒業論文
『失敗経験を通じた組織学習の深化-日本通運と佐川急便の比較分析』
を、無事に提出することができました。
正直、まだ終わった実感がない私たちですが、とにかく「やりきったな」と思えます。
そして、提出を完了した今、感動と幸せで一杯です。
私たちの卒業論文は、
本当にたくさんの人の力があってこそ完成させることができたものだと心から思います。
インタビューに協力していただいた方々には、
私たちの未熟さ・無知さにも関わらず、丁寧に対応して頂きました。
また、お忙しい中、私たちのために長い時間を割いて頂き、本当に感謝しきれません。
また、年末の最後の最後まで、私たちにお付き合い下さった、井上先生、院生の方々。
私たちだけでは気付けない視点を頂き、
頂いたアドバイスから本当に多くの気付きを得られました。
改めて、ここに記して心より感謝申し上げます。
本当に、ありがとうございました。